ファッション

三陽商会のラブレスが「ファクトタム」の有働幸司と協業 メンズコレクションを発表

 三陽商会のセレクトショップ、ラブレス(LOVELESS)が有働幸司「ファクトタム(FACTOTUM)」デザイナーと協業して新ブランド「LF(エルエフ)」を立ち上げ、2019年春夏コレクションを発売する。ラブレスは来春から新コンセプト“プラス ラブレス(+LOVELESS)”を掲げ、デザイナーやアーティスト、ブランドなど、外部のクリエイターと積極的に連携する。有働デザイナーとの協業はその取り組みの一つで、まずはワンシーズンのみのカプセルコレクションとして、アウター、ニット、カットソー、シャツ、パンツといったメンズのトータルアイテムを17型26色用意する。

 ブランド名の「LF」は、「ラブレス」と「ファクトタム」の頭文字からとった。ロゴに付く「15」は2004年にスタートした互いの15周年を意味する。コレクションは、ラブレスが来春打ち出すテーマ“ファンクション(機能や実用性、汎用性など)”に則った上で、ラブレスとは違ったアプローチを目指す。天然素材やナチュラルな素材が多い「ファクトタム」に対して、「LF」では機能素材を一からオリジナルで作り、従来のラブレスのタイトフィットなシルエットとは異なる、“細からず、太からず”なシルエットに仕上げた。スタイル・カウンシル (THE STYLE COUNCIL)のポール・ウェラー(Paul Weller)から着想を得たという。

 三陽商会の梅本祐助・紳士服企画グループ長は今回の協業について、「ラブレスと同じ2004年にスタートした東京ブランドとして『ファクトタム』以外は候補になかった。これまでのラブレスは黒やスカル、カモフラといったイメージが強かったが、それ以外のお客さまにもアプローチするための方策。10月に新コンセプトの店舗『ラブレス サニーサイドフロア』がオープンし、シンプルでエレガントな大人向けのMDが必要だということをあらためて実感した。ラブレスがこれまで足りなかった部分を補うために、今後は積極的に外部を巻き込んで協業を図る。近々、カルチャーをテーマにした協業の発表も控えている」と、既存のMDからの脱却を進める。

 有働デザイナーは「短い準備期間だったが、何度も打ち合わせをして決めたラインアップ。今回の取り組みで三陽商会の技術の高さ、モノ作りのよさを感じた。現段階ではワンシーズンのみの取り組みだが、ワンシーズンではなかなか伝わりきらない部分もあるので、『LF』として完成度の高いコートを秋冬コレクションとして提案したい」と話した。

 発売は2019年2月を予定し、価格帯は「ファクトタム」と同じ程度に設定。全国のラブレス、ラブレス サニーサイドフロア各店とオンラインショップで販売する。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。