モロッコ出身のシャラフ・タジェル(Charaf Tajer)が、メンズブランド「カサブランカ(CASABLANCA)」を2019年春夏シーズンに立ち上げる。デビューコレクションは高級テニスクラブをテーマにし、テニスの芝やクレーコートから着想したカラーリングのトラックスーツなど快活なカジュアルに素材感でエレガンスを加える。幼少時に父親と訪れた数々の高級ホテルの雰囲気や細部へのこだわりもインスピレーション源の一つで、バスローブをイメージしたパイル地をキーマテリアルに使用したり、エスニックなパターンのシャツにはシルクを用いたりしている。デザインはパリで、生産は全てモロッコ・カサブランカで行う。価格はパイル地のトラックスーツ6万8000円、スーツ11万円、シルクシャツ7万8000円、Tシャツ7500円。日本ではグレイト(GR8)やウィズム(WISM)、ユナイテッドアローズ&サンズ(UNITED ARROWS & SONS)、伊勢丹新宿本店などで販売する。19年春夏シーズンは全4型と少なめだが、フルコレクションは19年1月に開かれる19-20年秋冬パリメンズ期間中に披露する予定だという。
タジェルは「ピガール(PIGALLE)」を率いるステファン・アシュプール(Stephane Ashpool)とも以前から親交が深く、スキンヘッドにもじゃもじゃのひげ面という個性的な風貌で、同ブランドのショー会場でもひときわ強い個性を放っている。