ファッション

時計「ブライトリング」 まずは中国でEC戦略を本格化

 投資会社CVCキャピタル・パートナーズ(CVC CAPITAL PARTNERS)傘下のスイスの時計ブランド「ブライトリング(BREITLING)」は、中国最大手のEC企業アリババ(ALIBABA)が運営する「Tモール(T-MALL)」に20日、ストアを開設する。

 中国・北京で記者会見を行ったジョージ・カーン(Georges Kern)最高経営責任者(CEO)は、「17日には、中国版のSNSウィーチャット(WeChat)内にもストアをオープンした。現在は新作の“プレミエ・コレクション”のみを販売するが、プロモーション期間後に取り扱いモデルを増やす。『Tモール』のストアでは20日からフルコレクションをそろえる」とコメントした。さらに中国向けのオフィシャルサイトでも「12月中旬からECをスタートする」という。

 カーンCEOは10月に東京で行われた記者会見で、「残念ながら『ブライトリング』は、デジタル分野において能動的とは言えなかった。そこでCEO着任と同時にデジタルチームを編成した」と述べており、「Tモール」、ウィーチャット、オフィシャルサイトの3つのデジタルチャネルで、ブランド認知度の低い“未開拓の地”中国本土にアプローチする。同ブランドは8日に米国でもECをローンチしている。日本でのEC展開は未定だが、ブライトリング・ジャパンではデジタルマーケティング専任の人材を増やしている。

 カーンCEOは、1992年にタグ・ホイヤー(TAG HEUER)でウオッチ業界でのキャリアをスタート。2002年から16年まではIWCのCEOを務め、ブランドを再建した実績を持つ。17年までコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)でヘッド・オブ・ウオッチメイキング・マーケティング・アンド・デジタルを務め、同年7月から現職。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。