女性への暴力撲滅に取り組むケリング ファンデーション(KERING FOUNDATION)は、ネット上の誹謗中傷“サイバーブリイング”に対する啓発キャンペーン“ホワイトリボン・フォー・ウィメン 2018”を11月30日まで実施している。SNSなどでの嫌がらせに対し、沈黙するのではなく、ポジティブな言葉への言い換えやユーモアある表現で立ち向かうことを提案している。またこの姿勢をネットのユーザーに浸透させ、攻撃的なコメントが無意味だと示すことを目指す。活動には「#IDontSpeakHater」を用いる。
キャンペーンは、“サイバーブリイング”を受ける可能性が男性よりも女性の方が高いというデータに基づき、実施に至った。キャンペーンに合わせ、「グッチ(GUCCI)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」などケリンググループの全12ブランドが、特定のアイテムやラインの売り上げの10%をケリング ファンデーションに寄付する取り組みを開始した。
同ファンデーションの会長を務めるフランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)=ケリング会長兼最高経営責任者(CEO)は「私たちは、デジタル空間において少女や女性を脅かす行為に立ち向かう必要がある。ネット上のヘイトスピーチに共に向き合いましょう。また、キャンペーンのもとに、ケリングの全ブランドが女性への暴力撲滅を目指した寄付活動を始められたことを誇りに思う」と語る。
ケリング ファンデーションは2008年にピノー会長兼CEOが創設。女性への暴力撲滅を目指し、NGOの取り組みや啓発活動を支援している。今年で創設10周年。