アシックスジャパンは、11月23日に東京・日比谷公園内に開く施設「スポーツステーション アンド カフェ(SPORTS STATION & CAFE)」のオープニングセレモニーを21日に行い、小池百合子・東京都知事やシドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子らが来場した。
施設は東京都公園協会と連携し、カフェ「日比谷グリーンサロン」跡地に開く。延べ床面積510平方メートルで、全92席のカフェスペースでは“ナチュラル・ビューティ・ヘルシー”をテーマにしたサラダやパスタ、ドリンクなどを提供する。またランニング時に利用可能なロッカー(400円)を設けている。国内外のスポーツイベントに合わせてさまざまな展示を行う予定のギャラリーには、1968年にメキシコシティオリンピック男子マラソンで銀メダルを獲得した君原健二の所有品や、64年の東京オリンピックにまつわるグッズや写真などを展示する。
アシックスの廣田康人・社長COO(最高執行責任者)は「日本を代表する公園にこのような施設が開けてうれしい。われわれが創業以来培ってきたノウハウを生かし、2020年に向けて新しいスポーツスタイルを提案し、多くの人の生活を豊かにしたい。いろいろな企画を進めているので、期待してほしい」と語った。
小池都知事は「日比谷公園は今年で開園から115年。これまでさまざまな文化を発信し続けてきたが、新たにスポーツが発信できるようになる。スポーツを通じたにぎわいが広がり、20年への気運醸成にもつながると確信している。東京五輪成功に向けて、ここが一つの拠点になる」と期待を寄せる。
高橋は「カフェはオープンテラスで風を感じられ、都会の中で自然を感じられるオアシスのような場所。なんといっても、ランニングの聖地である皇居が近い。ここは東京五輪のマラソンや競歩のコースに近く、応援の拠点にもなる。世界中の方が利用し、盛り上がる場所になるはず」と話した。