ファッション

EC専業「スタイルデリ」初の実店舗にファン集結 カリスマプロデューサーとの記念撮影楽しむ

 EC専業アパレルのネバーセイネバー(東京、齊藤英太・社長)の主力ウィメンズブランド「スタイルデリ(STYLE DELI)」は、実店舗1号店を東京・表参道に24日オープンした。

 「スタイルデリ」は30~40代をターゲットに、販路や実店舗運営のコスト排除で実現した値頃で高品質なアイテムが売り。齊藤あおいプロデューサーがブログや掲示板を通じて体型やTPOに応じたコーディネートの悩みに応じるなど、密なコミュニケーションを通じてファンを獲得。「年間購入金額100万円以上のお客さまも多い」というロイヤルティーを実現している。

 オープン前日の23日は、上顧客向けにプレオープンイベントを実施し、全国から熱心な「スタイルデリ」ファンが詰めかけた。この日は、ファンの間でカリスマ的人気の齊藤プロデューサーも店頭に立ち、客はコーディネートのアドバイスを受けたり記念撮影を楽しんだりした。この機会にと、ニットやコートなどを数点まとめ買いする客も多く見られた。

 店の内装は白と黒を基調に大理石風の什器を置き、サロン的な上質空間を演出した。70平方メートルの店内はアパレルやシューズ、アクセサリーなど約150点がぎっしりと並び、通販商品のほとんどを網羅。サンプル品も格安で販売する。齊藤プロデューサーは「遠方から来てくれるお客さまもいるため、服をたくさん見て、欲しいものを安く買えることが大事。お客さま目線を店作りに生かした」と説明する。

 従来は、客が「スタイルデリ」の商品に触れられる機会は、平日のみ開くネバーセイネバー本社(渋谷)でのショールームのみだった。齊藤プロデューサーは「実店舗のオープンで『週末に来られるようになってうれしい』という声がたくさん聞かれ、反響は予想以上」と驚く。表参道の店舗は当面、火・木・土の週3日営業とし、フルオープンに必要な人材確保を目指す。「まだよちよち歩きの段階だが、実店舗のノウハウを蓄積し、今後は大阪や名古屋といった、ニーズの大きい地域にも出店を考えていきたい」。

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