フランス・パリでオートクチュール・コレクションを発表しているレバノン出身のファッションデザイナー、ラビ・カイルー(Rabih Kayrouz)がインスタグラム上で、ハッシュタグ#freecarlosghosnとともに、同じレバノン出身で逮捕されたカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)前日産会長兼CEOの釈放キャンペーンをスタートした。カイルーはこれまで長年にわたりオートクチュールブランド「メゾン ラビ カイルー(MAISON RABIH KAYROUZ)」を発表してきたデザイナーで、2016年にゴーン氏が再婚した際には、その相手のキャロル・ナハス(Carole Nahas)のウエディングドレスを手掛けている。
64歳のゴーン氏は11月21日に金融商品取引法違反で逮捕され、東京・小菅の東京拘置所に拘留されている。拘置期間は11月30日までとなっている。なおルノーの会長兼CEOの職にはとどまっている。
カイルーはインスタ上で「われわれは、ゴーン氏が1週間前に凶悪かつ不公正なやり方で逮捕されたのを知った。なぜ?一体彼が何をしたのだ?会社と国を救ったゴーン氏は天才であり、ハードワーカーであり、夫であり、友人だ。そんな彼に対して、断じてこんな仕打ちをすべきではない」と呼びかけた。エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領に向けても「フランスで最も重要な会社のトップである市民を救うべきでは?」と#freecarlosghosnを付けて投稿。1055いいねを集めている。
ただ、現在までのところ同ハッシュタグを使った投稿は、カイルーのものも含め2投稿のみにとどまっている。