ファッション

「シャネル」がラグジュアリー中古品販売サイトを模倣品販売の疑いで提訴 サイト側は「事実無根」と反論

 「シャネル(CHANEL)」は、ラグジュアリーブランドの中古品を扱う会員制ECサイト、ザ・リアルリアル(THE REALREAL)が「シャネル」の模倣品を販売した行為は商標権侵害や不当表示、不正競争に当たるとして、販売の差し止めなどを求めニューヨーク州連邦地方裁判所に提訴した。「シャネル」はザ・リアルリアルが「シャネル」のロゴバッグを販売したり広告したりすることの差し止めのほか、これまでザ・リアルリアルで「シャネル」のバッグを購入した消費者に模倣品の可能性があることを通知するよう求めている。これに対しザ・リアルリアルは模倣品の存在自体を否定し、徹底抗戦の構えを見せている。

 「シャネル」は、ザ・リアルリアルが公式ウェブサイトで販売している「シャネル」のバッグの一部はシリアルナンバーが一致しないなど、複数の模倣品が出回っていることを確認したという。また、ザ・リアルリアルが“エキスパート”と呼ぶスタッフが鑑定することで“100%正規品”だと保証すると謳っていると主張。これらが「シャネル」とザ・リアルリアルの間に提携関係があると消費者に誤解させていると主張する。「ザ・リアルリアルは『シャネル』製品の正規販売店ではない。にもかかわらず『シャネル』と関係があるという印象を市場に与えた」と「シャネル」のスポークスパーソンはコメントした。

 ザ・リアルリアルは答弁書の中で「シャネル」が指摘する模倣品販売について「事実無根」と反論。同社の代理人はこの訴訟を「中古品を売る機会や、中古品を値引きされた価格で購入する機会を消費者から奪う傍若無人な行動」だとコメントし、全面的に争う姿勢を見せた。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。