インターナショナルギャラリー ビームス(INTERNATIONAL GALLERY BEAMS)の2019年春夏は、サマードレスを多くそろえた。日に焼けて褪せたような色や、フィルムで撮影したような柔らかい色やアースカラー、素材はリネンやコットンといった天然素材でドライタッチのものが多い。丈はくるぶし丈からマキシ丈のゆったりとしたシルエットだが、ギャザーやベルトでウエストをマークしたやや緊張感があるスタイルを提案する。トレンドのアースカラーに加え、ピンク、赤、青、グリーンといった鮮やかな色を差した。片桐恵利佳ディレクターは「心地よいリラックス感と緊張感が共存している点がポイント」と言い、「都会に降り注ぐ太陽の下で映える服を選んだ」と続ける。
イチ推しブランドは「これまでと異なるフェミニンなアプローチをした『アキラナカ(AKIRANAKA)』」と片桐ディレクター。ビビッドな赤のリネンドレスや、リネンのように見える化繊のドレスなどを買い付けた。また、英国の「レジーナ ピョウ(REJINA PYO)」は「アフリカの写真集からイメージを広げたという牧歌的でビンテージ風なムードがよかった」と、ビンテージ風の色褪せたチェックやストライプ柄のドレスをそろえた。また日本の「ポステレガント(POSTELEGANT)」は、「素材開発から手掛け、モノの本質を知る大人の女性に向けての提案がいい」という。1970年代のアメリカのリゾートの写真集からインスパイアされたという同ブランドの今シーズンは、ペールピンクのセットアップなどを買い付けた。
雑貨はトルコの「メヘリー・ムー(MEHRY MU)」を絶賛する。「伝統的な技巧を用いて、トルコの職人がすべて手作業で作っている」と話す。価格はかっちりとしたハンドバッグが6万~8万円程度。