本間正章:1997年に「マスターマインド・ジャパン」をスタート。2003年から11年までパリでコレクションを発表。その後、ブランド設立15年目を機に活動を一時休止し、17年から「マスターマインド・ジャパン」と「マスターマインド・ワールド」の2ライン化し、活動を再開。メード・イン・ジャパンにこだわり、日本の素材、伝統、最新技術を服に落とし込み世界に発信し続けている PHOTO BY KAZUSHI TOYOTA
カリフォルニア発の「アグ(UGG) 」はブランド設立40周年を記念して2018-19年秋冬、国内外のさまざまなファッションブランドとコラボレーションしたクラシックブーツを発表した。続く19年春夏シーズンは第一弾として、本間正章がデザイナーを務める「マスターマインド・ワールド(MASTERMIND WORLD) 」とメンズ限定のコラボブーツを12月12日に発売する。両社の協業は今回が初めて。本間デザイナーいわく「かなり前から考えていた」というコラボブーツは、シンプルながら「マスターマインド・ワールド」らしさが全面に表れ、「アグ」のコラボシリーズの中でも一味違った存在感を放っている。長年におよぶ「アグ」への思いからデザインプロセスについてまで、本間デザイナーに話を聞いた。
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「アグ」発祥の地であるカリフォルニアのロサンゼルス・リバーで撮影されたキービジュアル。スティーブン・リーがモデルを務め、カリフォルニア出身の写真家エステヴァン・オリオールが撮り下ろした
「アグ」発祥の地であるカリフォルニアのロサンゼルス・リバーで撮影されたキービジュアル。スティーブン・リーがモデルを務め、カリフォルニア出身の写真家エステヴァン・オリオールが撮り下ろした
「アグ」発祥の地であるカリフォルニアのロサンゼルス・リバーで撮影されたキービジュアル。スティーブン・リーがモデルを務め、カリフォルニア出身の写真家エステヴァン・オリオールが撮り下ろした
「アグ」発祥の地であるカリフォルニアのロサンゼルス・リバーで撮影されたキービジュアル。スティーブン・リーがモデルを務め、カリフォルニア出身の写真家エステヴァン・オリオールが撮り下ろした
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「アグ」発祥の地であるカリフォルニアのロサンゼルス・リバーで撮影されたキービジュアル。スティーブン・リーがモデルを務め、カリフォルニア出身の写真家エステヴァン・オリオールが撮り下ろした
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「アグ」発祥の地であるカリフォルニアのロサンゼルス・リバーで撮影されたキービジュアル。スティーブン・リーがモデルを務め、カリフォルニア出身の写真家エステヴァン・オリオールが撮り下ろした
「アグ」発祥の地であるカリフォルニアのロサンゼルス・リバーで撮影されたキービジュアル。スティーブン・リーがモデルを務め、カリフォルニア出身の写真家エステヴァン・オリオールが撮り下ろした
「アグ」発祥の地であるカリフォルニアのロサンゼルス・リバーで撮影されたキービジュアル。スティーブン・リーがモデルを務め、カリフォルニア出身の写真家エステヴァン・オリオールが撮り下ろした
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「アグ」発祥の地であるカリフォルニアのロサンゼルス・リバーで撮影されたキービジュアル。スティーブン・リーがモデルを務め、カリフォルニア出身の写真家エステヴァン・オリオールが撮り下ろした
WWDジャパン(以下、WWD):「アグ」とのコラボレーションに至った経緯は?
本間正章デザイナー(以下、本間):「アグ」から話をもらいました。僕の中では「いつかコラボレーションしたいブランドは?」と聞かれた時に必ず名前を挙げるブランドの1つで、常に「どういうことをやろう」と頭の片隅で考えていました。なかなかタイミングが合わず、今回ようやく実現に至りました。
WWD:なぜコラボしたいと?
本間:「アグ」というブランドがきちんと確立されており、歴史を持っているからです。ブランドが長く継続できている理由は、魅力があるからこそなので。
WWD:もともとファンだった?
本間:コラボするときは、まず僕自身がファンかどうかで判断します。そしてリリースしたとき、双方のファンからいい意味でも悪い意味でも“反応”があるかどうかを想像し、相手から熱意が感じられるかも大事にしています。任せられるばかりでやり取りが一方的な“片思いのコラボ”も多い中、「アグ」からは熱意を感じることができました。
WWD:今回のコラボブーツのテーマは?
本間:テーマというよりも、「アグ」を代表するブーツをどう「マスターマインド」らしくアップデートし、どちらのファンにも“刺さる”デザインにするかを考えました。「マスターマインド」のファンだけが気に入るのではなく、「アグ」のファンに「スカルマークもアリだね」と違和感さえ認めてもらえるように心掛けました。
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両ブランドにとって代表的なカラーのチェスナットとブラックの2色を用意。特にシャフトの高さにこだわり、「アグ」のオリジナルにはないシルエットの一足に仕上げた。価格はそれぞれ4万8000円で、東京ミッドタウン日比谷内のマスターマインド・トウキョウや伊勢丹新宿本店メンズ館などで取り扱う
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WWD:なぜベースのブーツに“CLASSIC MINI”を選んだ?
本間:一番代表的な形で結果を出すことがデザイナーに与えられた仕事だからです。それに今回を機に1年に1回なのか、数年に1回なのかは分かりませんが、協業を継続できればと思っていますが、いろいろな事情で今回限りになる可能性もあります。次がある保証はないからこそ、まずは代表的なモデルできっちりとコラボしたかったんです。
WWD:ポイントは?
本間:「アグ」のオリジナルにはないシャフトの高さをリクエストして作ってもらいました。ハイカットすぎるとパンツを選びますし、短すぎると少しかわいくなってしまう。僕が履いたときをイメージして提案しました。前後にあしらった刺しゅうの箇所は、素足で履くのが一番気持ちいいからこそ肌に触れないよう2層構造にしています。また、サイドにファスナーを付けて着脱のしやすさを求めました。ファスナーだけは、「アグ」にNGを言われても付けたかったポイントです。ソールも通常モデルより滑りにくいグリップ力の高いものにしています。
WWD:コラボして実感した「アグ」の魅力とは?
本間:スカルマークのせいで、サンプルが出来上がったコラボでさえ白紙になることもある中、デザインに縛られることもなく、話し合いもしっかりと重ね、全力で取り込むことができました。世界中から愛されるブランドと一緒に仕事ができたのは、デザイナーとして光栄です。