「WWDビューティ」12月13日号は、広がりをみせる“敏感肌市場”を取り上げます。1990年代までの敏感肌市場は、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患がターゲットで、肌の刺激になる成分を排除したレス処方を基本とする製品が、皮膚科や薬局で取り扱われていました。しかし2000年代に入ると、体調や季節などによって起こる“ゆらぎ肌”を含め、自らの肌が「敏感肌である」と認識する人が増え、「敏感肌向け」や「敏感肌対応」をうたったブランドが多数登場。また、販路の拡大も市場を押し上げています。
本特集ではデータから消費者の敏感肌意識と市場規模の推移を読み解く他、津田攝子・津田クリニック副院長に「敏感肌とは何か」をインタビュー。敏感肌市場の伸長がオーガニック・ナチュラルコスメ市場の伸びとリンクしている点にも注目し、敏感肌はもちろん、「肌に優しいものを使いたい」という消費者から高い支持を集めるブランドの担当者にヒットのきっかけや施策について聞きました。
その他、近年人気の肌タイプ別製品や、エイジングケアや美白ケアといったプラスアルファをかなえる美容訴求製品、敏感肌でも安心なファンデーションやアイシャドウなどのメイクアップアイテム、続々と登場するメンズ用の敏感肌アイテムをカテゴリー別に掲載。低刺激であることを前提に“守りのケア”から“ビューティアップアイテム”として存在感を増す敏感肌市場の今に迫ります。
ニュース面では、ダイエット・インナービューティフードのカテゴリーにおける、最近の売れ筋商品の傾向を紹介。「糖質オフ食品」や「自然派プロテイン」といったキーワードで人気のアイテムを取り上げた他、SF映画から着想を得た「ディオール(DIOR)」メンズの19年プレ・フォールのメイクアップ、「ゲラン(GUERLAIN)」からブランド初となるナチュラル系ファンデーションをリポート。
その他、初のカラーケアラインを発売する「モロッカンオイル(MOROCCANOIL)」、ポーラの最高峰ブランド「B.A」から登場した全身を美しくするインナーケアアイテム、19年春のシーズンコレクションを発表した「THREE」、「アットコスメ(@cosme)」を展開するアイスタイルが開催した「ビューティ デイ」の模様を取り上げました。