眼鏡専門店チェーンのメガネスーパーを中核企業とするビジョナリーホールディングスの2018年5~10月期は、売上高が前年同期比24.1%増の131億円、営業利益が同41.6%増の5億円、経常利益が同42.9%増の4億円で増収増益だった。高伸の理由について、星﨑尚彦ビジョナリーホールディングス社長は「さまざまな策を実行したが、中でも東京・高田馬場本店をはじめ、アイケアリラクセーションやトータルアイ検査を提供する次世代型へ移行した店舗が、課題だった新規顧客の獲得に貢献し、売り上げをけん引した。この店舗システムは、勝利の方程式といえる」と強調した。
また、今後期待しているのが、8月に買収したヴィジョナイズとの連携だ。「従来当社が弱かったファッションブランドを強化することができる。両社のシナジー効果を駆使し、卸ビジネスを強化したい」と、ヴィジョナイズの直営店のアイスタイルとメガネスーパーがジョイントした新業態など、「あらゆる可能性を模索中だ」という。ヴィジョナイズが日本における販売代理店となっている伊大手眼鏡メーカー、マルコリンのジョヴァンニ・ゾッパス(Giovanni Zoppas)最高経営責任者が先ごろ来日した際、メディロス・スティーブン(Medeiros Steven)=ヴィジョナイズ社長と3人で会食をし、「意気投合した。今後もさまざまな協力関係の拡大を期待している」と明かした。
店舗数は前期末比8店舗増の389店舗で、19年はアイスタイルの出店が増える見込みだ。19年4月通期の売上高は同16%増の253億円、営業利益は同57%増の11億円を予想している。また、中期経営計画として、22年4月期の売上高は321億円、営業利益25億円を目指している。