アディダス(ADIDAS)は、ゴーシャ・ラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)「ゴーシャ ラブチンスキー」デザイナーが16歳の少年にわいせつ画像を要求したという疑惑について調査を開始した。同ブランドは2017年春夏シーズンから数回程度ゴーシャと協働しており、「ゴーシャ ラブチンスキー」18-19年秋冬コレクションではワールドカップをテーマにしたコラボアイテムを発表している。アディダスは、「当社はこうした告発を極めて真剣に受け止めており、疑惑の調査を開始した」と発表したが、それ以上の詳細については開示しなかった。
この疑惑は、少年が「ゴーシャがデザイナーとして信用できないことを知らせたい」として、インスタグラムなどで交わしたやりとりのスクリーンショットをフェイスブックのグループ「ハイファッション・トーク(HIGH FASHION TALK以下、HFT)」に投稿したことがきっかけで広まった。HFTは「別の被害者もいる」として、ゴーシャとその被害者が10月に交わした類似のやりとりのスクリーンショットも掲載している。
告発を受けて、「ゴーシャ ラブチンスキー」は、「撮影のキャスティング用に写真を要求したことが誤解された」と米「WWD」に声明を発表している。「ゴーシャ ラブチンスキー」の製造販売を手掛けているコム デ ギャルソン インターナショナル(COMME DES GARCONS INTERNATIONAL)のエイドリアン・ジョフィ(Adrian Joffe)最高経営責任者は、「告発に関して深く懸念している。事件の全容が解明され、真実が明らかになるのを待ちたいと思う」と同じくコメントを寄せた。
なお、ゴーシャは他にも「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」「リーバイス(LEVI’S)」「バーバリー(BURBERRY)」などのブランドと協働しているが、コメントを発表したのはアディダスが初めてだ。