「メゾン キツネ(MAISON KITSUNE)」は、新たなクリエイティブ・ディレクターとして「セリーヌ(CELINE)」のデザインディレクターを務めていた韓国出身のユニ・アン(Yuni Ahn)を迎えると発表した。同ブランドの売上高の9割を占めるファッション部門のクリエイティブ全般を統括する。
アンはセント・マーチン美術大学を卒業後、「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」「クロエ(CHLOE)」「ミュウミュウ(MIU MIU)」などを経てフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)率いる「セリーヌ」でバッグやジュエリー、サングラスなどをデザイン。その後デザインディレクターとしてプレ・コレクションとショーを統括していた。「メゾン キツネ」はユニの加入で主力のファッション部門を強化、シルエットやクオリティー、ディテールなどを再定義するという。
来年1月18日のパリ・メンズ・ファッション・ウイークで、ブランド初となるプレゼンテーション形式で2019-20年秋冬コレクションを披露する。
「メゾン キツネ」は2002年にジルダ・ロアエック(Gildas Loaec)と黒木理也の2人が設立。ファッションと音楽、カフェの3事業を展開しており、年間売上高は4000万ユーロ(約51億2000万円)という。今年3月には、ストライプインターナショナルがフランス本体の増資を引き受け持分法適用関連会社になった一方、日本では13年からパートナーだったジュンが合弁契約を解消している。