ファッション

「プラダ」のキャラクター製品 黒人への侮辱だと批判を受け販売中止に

 「プラダ(PRADA)」は、同ブランドのキャラクター製品がブラックフェイス(黒人に扮して顔を黒く塗る)表現だと批判されたことを受け、「当社は人種差別的な表現に反対している。当該の製品は販売中止とし、店頭からも撤去する」と発表した。

 問題となったのは“プラダマリア(PRADAMALIA)”シリーズの一部で、「オットー(OTTO)」という黒いサルのようなキャラクターだ。公民権運動を行っているチニア・エジー(Chinyere Ezie)弁護士が、ニューヨーク・ソーホー地区にある「プラダ」の店頭に陳列されていたこのキャラクターを目にして、「人種差別的で、侮辱的。私は怒りに震えている。『プラダ』は恥を知るべき」とフェイスブックに投稿したことが発端となった。

 プラダは、「“プラダマリア”のキャラクターは想像上の生き物で、現実世界を反映したものではなく、ブラックフェイスを表現したものでもない。不快な思いをさせる意図はなかった。当社はあらゆる人種差別と差別的表現に反対している。当該のキャラクターの販売を中止し、店頭からも撤去する」と声明を発表した。また、同社はエジー弁護士に対して「多様性を重んじるトレーニングを改善し、ダイバーシティーやインクルーシブであることを推進する委員会を直ちに設置する。批判を受けた製品が社内で問題となることなく発売されてしまった経緯も調査する」という謝罪文を送っており、人種間の平等の実現に取り組んでいるニューヨークの団体に寄付をすることを約束した。

PRADA x ビジネスの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。