「WWDビューティ」12月20日号は、ビューティ業界でも注目の中国市場を取り上げます。消費拡大やテクノロジーの進化など、各分野で注目を集める中国の化粧品市場は年々拡大を続け、中国国家統計局によると2017年の規模は2514億元(約4兆2200億円)。「90後」と呼ばれる1990年代生まれと「00後」の2000年代生まれの若年層を中心に消費が拡大しており、今後もその流れが続くものと予想されます。
日本企業にとっては、日本製品が「安心・安全」なイメージから信頼を集めていること、中国政府が貿易に前向きであることなどから、中国進出は今が好機です。一方で中国製品の質が向上し、自国製品の購入が高まっていることも見逃せません。本特集では19年に注目の急成長をしているベンチャーや、女性ユーザーの多いECサイトなどを紹介する他、EC市場に大きな影響を及ぼすソーシャルバイヤーや19年1月に施行される「電子商務法」についても解説しています。
また、市場を動かす“KOL”、“ワンホン”といったインフルエンサーにもフォーカスし、彼らがどのようにコンテンツを作り拡散しているのかをインタビュー。その他、日本製品に特化した越境ECサイトや、百貨店など売り手側に中国市場の今を聞きました。QR決済、コスメ売り場でのARタッチアップ、O2O(オンライン トゥ オフライン)店舗など今後さらに注目を集めそうなサービス、リアルな美容事情を中国・上海で現地取材しました。
ニュース面では、美容系メンズユーチューバーとして活動し、人気ヘアサロン「オーシャントーキョー(OCEAN TOKYO)」のスタイリストとしても活躍するもるさんのインタビューを掲載。「ジバンシイ(GIVENCHY)」から14年ぶりに発売されるユニセックスのメイクアップラインや、「ランコム(LANCOME)」から発売される2WAYタイプの新作クッションファンデーションも取り上げています。
その他、ビタミンC濃度25%という高濃度の美容液を発売する「オバジ(OBAGI)」、関西空港に日本の空港で初めてとなるブティックをオープンする「ディオール(DIOR)」、オイルと化粧水をリニューアルする自然派エイジングケアの「コヨリ(COYORI)」、主力のフェイスパウダーを刷新する「コスメデコルテ(DECORTE)」などを紹介しています。