アップサイクルブランドの「マリオン ヴィンテージ(MALION VINTAGE)」は、直営店「ムール(Mour)」を東京・渋谷に開いた。閑静な住宅街にある中古一戸建てのワンフロアを店舗、上階をアトリエに改装。面積20平方メートルの店内は、アールヌーヴォー風の装飾や特注什器、ビンテージのカーペット、観葉植物を配置している。「マリオン ヴィンテージ」の新作コレクションをフルラインアップで見せる他、同店限定のアイテム、デザイナーの石田栄莉子と清水亜樹がアメリカで買い付けてきた古着やアクセサリーなどを販売している。住所は非公表で、来店は完全アポイント制。電話やメール、「ムール」の公式インスタグラム( @___mour___)のダイレクトメッセージでアポイントを取ることができる。接客はデザイナーの2人が行う。「ムール」の屋号は仏語で魅力を意味する“グラムール”と、英語で月の“ムーン”を掛け合わせた造語だ。
「マリオン ヴィンテージ」は古着リメイクでコレクションを発表するアップサイクルブランド。昨年営業を終了したセレクトショップ、シェル(Cher)の企画担当だった石田と店長兼バイヤーを務めていた清水が立ち上げた。ビンテージのデニムやシーツ、ネクタイなどを解体して、全く異なる日常着や雑貨へと作り変えている。使用する生地や柄はアソートで、商品は全て一点モノ。16年12月にシェル内でスタートし、事業のクローズとともに独立した。現在の卸先は伊勢丹新宿本店など9店。