ファッション

羽田空港が日本一の商業施設に王手 新たな商業エリア「ザ ハネダ ハウス」をオープン

 日本空港ビルデングは12月19日、第一旅客ターミナル5階に新たな商業エリア「ザ ハネダ ハウス(THE HANEDA HOUSE)」をオープンした。「アディダス(ADIDAS)」やオンワードホールディングスのオーダーメードスーツ業態「カシヤマ ザ・スマートテーラー(KASHIYAMA THE SMART TAILOR)」、EXILEが所属するLDHによるライブレストラン「ライブ&レストランLDH キッチン ザ トウキョウ ハネダ(Live & Restaurant LDH kitchen THE TOKYO HANEDA以下、LDH キッチン)」など14店舗が出店した。羽田空港は免税店などを含めると商業施設の売上高は約1200億円(WWDジャパン推定)で、これまで日本一と言われてきた成田空港とほぼ同等の規模になる。挨拶に立った鷹城勲・日本空港ビルデング会長兼CEOは「新たな商業空間のコンセプトは“通過する場所から滞在場所へ”。空港での時間を贅沢なものへと変えたい」と語った

 14店舗目になる「カシヤマ ザ・スマートテーラー」は、空港の店舗らしく旅行カウンターのような受付と大きな試着室を構えた。これまで雑居ビルなどへの出店がメーンで、本格的な商業施設への出店は今回が初めてになる。2人のスタッフが常勤ながらも予約や混雑状況に応じて、訪問販売員やフィッターがヘルプに入り、柔軟に対応する構え。店舗の前には贅沢な革張りのソファーが設置された共有スペースもあり、「忙しいビジネスマンだけでなく、旅行前のお客さまにもぜひ来ていただきたい」(広報)という。

 アディダスは、約25坪ほどの新業態の小型店を出店。ランニングシューズとウェア、パーカ、Tシャツに加え、ビジネスマンをターゲットに、スーツタイプのジャケットも揃えた。隣接する店舗との仕切りを作らず、入りやすさを重視する一方、縦長のレイアウトで商品のみやすさを重視した作りになっている。「直営では、空港への出店も初めて。成果が上がれば、この業態で他の商業施設への出店も検討している」と新業態モデルとしても期待を寄せる。

 羽田空港は免税店を含めると320店舗が出店。旅客数は2018年度で国内線と国際線を合計すると6974万人の見込みで、成田空港の3609万人の約2倍に達する。羽田空港以外でも商業施設を出店する日本空港ビルデング全体では飲食を除く物販だけでも1762億円(19年3月期見通し)を売り上げる、日本屈指の商業施設でもある。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。