イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)が児童書の挿絵として1961~62年に描いた100枚のイラストが、仏競売会社コルネット・ド・サン・シール(CORNETTE DE SAINT CYR)によって12月19日にオークションにかけられる。
サンローランは、作者のジャック・ダマーズ(Jacques Damase)に依頼され、「ル・ディアブル・ア・パリ(Le Diable à Paris、パリの悪魔)」という児童書用のイラストを描いたが、本の出版企画が没になった。これらのイラストは今回が初公開となる。
コルネット・ド・サン・シールによれば、サンローランとダマーズはアクセサリーデザイナーのロジェ・ヴィヴィエ(Roger Vivier)を通じて知り合った。サンローランがイラストを依頼されたのは、60年に「クリスチャン・ディオール(CHRISTIAN DIOR)」を離れ、自身のブランド「イヴ・サンローラン」で最初のコレクションを発表した頃だという。イラストは、いずれも200~1500ユーロ(約2万5000~19万2000円)程度で落札されると予想されており、14~18日にコルネット・ド・サン・シールで展示されていた。