セイコーウオッチは、新業態のブティック「セイコードリームスクエア」を20日、銀座にオープンした。4フロアで売り場面積は185平方メートル。初年度売り上げ目標は非公表。室内でもタイムゾーン修正ができるGPSシミュレーターや、深海の映像と人感センサーを組み合わせてダイバーズウオッチの世界を体験できる仕掛けなど、徹底して「体験」を押し出しているのが特徴だ。
銀座の一等地にありながら、1階に商品を置いていないことも特筆すべき点だろう。「セイコーサテライトミュージアム」と称し、店内にグループ保有のランドマークである銀座和光の時計塔の内部を再現した。ここでは歴代モデルやセイコーウオッチの歴史を知ることができる。また、職人が彫金や組み立てをデモンストレーションするスペースも設けている。
服部真二セイコーホールディングス代表取締役会長兼グループCEOは、「『セイコードリームスクエア』の名は、セイコーウオッチの“夢”を創業の地である銀座から発信したいとの思いから私が付けた。携帯電話やスマホの普及もあり、腕時計の存在意義が薄れてきて早20年――それでもなお、腕時計市場は拡大傾向にある。それは小さなケースの中に、壮大な夢を内包しているからだろう」と述べた。
2階に「プロスペックス(PROSPEX)」、3階に「ルキア(LUKIA)」と「プレザージュ(PRESAGE)」、4階に「アストロン(ASTRON)」をラインアップし、「まずは1階で、われわれのことを知ってもらったうえで商品をご覧いただきたい」とした。
■セイコードリームスクエア
オープン日:12月20日
時間:10:30~19:00
定休日:無休
住所:東京都中央区銀座4-4-10