日本ショッピングセンター協会は、2019年に開業する国内のショッピングセンター(SC)が42施設になる見通しだと発表した。18年の37施設は上回るものの、おおむね50〜60台で推移していた過去10年と比べると頭打ちの傾向がはっきりしてきた。ネット通販の台頭、テナントの人手不足も相まって、SC間の優勝劣敗が激化。新しいSCには既存SCとは異なる付加価値が求められることになる。
19年に最も注目を集めそうなのが、秋に開業ラッシュを迎える東京・渋谷エリアだ。現在、渋谷駅周辺は「100年に1度」といわれる大規模な再開発の真っ只中だが、秋には新しい駅ビルである「渋谷スクランブルスクエア第1期棟」(東急電鉄、JR東日本、東京メトロ)、旧東急プラザなどの跡地の「渋谷フクラス」(東急不動産)、公園通りで建て替え中の「渋谷パルコ」が相次いでオープンする。いずれも商業だけでなく、オフィスなども入る大型複合施設として開発されており、若者を主なターゲットにしてきた渋谷の街の様相も変わっていきそうだ。