資生堂は20〜30代の女性516人を対象に、年末年始の休暇中における化粧や休暇後の肌の不調に関する意識調査(2017〜2018年)を実施した。
調査結果から、6割以上の女性がメイクをしない日やメイクの手を抜く日があることがわかった。理由として、5割近くが“肌を休ませたかった”と回答しているが、そのうちの4割以上が休暇中や休暇明けに肌の不調を感じているという相反する結果が出た。
この結果に対し、Y’sサイエンスクリニックの日比野佐和子・統括院長は、「乾燥の激しい12~1月において、ファンデーションを含むベースメイクを塗布しないことで、逆に水分量の保持や皮脂量のコントロールができず肌のコンディションを崩すことにつながったのではないか」と推察。ベースメイクをしない“ノーファンデ”の状態は肌を休ませることにはならず、むしろ乾燥や空気中の微粒子などによる肌荒れ要因になっているという。
11月には、ファンデーションを塗布した肌と塗布していない素肌を一定時間おいて水分量と皮脂量の増減を比較する測定実験を、30人の女性を対象に実施。ファンデーションを塗布した状態のほうが、水分量を保ちながら余分な皮脂量も抑えられるという結果が出た。
ファンデーションは、乾燥シーズンにおいては皮膚の水分量を保持するベールとしての役割があることはもちろん、薬用ファンデーションの場合は有効成分配合によって、スキンケアとしての肌への効果も期待できる。ベースメイクをしている時間は一日のうち長い時間を占めるからこそ、スキンケアの視点でファンデーションを選ぶことが大切だという。
資生堂は12月21日、ファンデーションの専門サイト「ファンデ100問100答」で、コラムニストや詩人ら10名の言葉のプロによるファンデーションのコラムや、ファンデにまつわるあるある漫画などのコンテンツを新たに公開する。