ファッション

2018年「今年の一皿」は“サバ” しびれ料理や高級食パンもノミネート

 ぐるなび総研は、その年の世相を象徴する食べ物「今年の一皿」を“サバ”に決定した。準大賞は“しびれ料理”で、“高級食パン”や“国産レモン”もノミネートした。

 大賞は、空前の“サバ缶ブーム”が巻き起こったことから選定した。下処理が不要な手軽さや豊富な栄養素といったサバ缶本来の価値が、防災意識の高まりによって再認識されたことに加え、洗練されたデザインのサバ缶が登場したことで女性を中心に人気が爆発した。さらに、日本各地でも地域特有の“ブランドサバ”を用いた地域活性化が盛んになるなど、一年を通してサバの食文化が話題となった。

 準大賞のしびれ料理は、しびれをもたらす辛味成分を持つ山椒や花椒を用いた料理。麻婆豆腐や担担麵などの定番料理や、ぐるなびが「トレンド鍋」として発表した“しびれ鍋”などがこれにあたる。近年、その独特な辛味が支持を広げており、しびれ料理を取り入れる飲食店は2017年から約2倍に増加するなど大きな盛り上がりを見せた。

 高級食パンは原料の質や産地にこだわり、職人が独自の製法で焼き上げた食パン。東京・清瀬と横浜・菊名に店を構える高級食パン専門店「考えた人すごいわ」をはじめ、高級食パンを提供する店には連日のように長蛇の列ができた。

 レモンサワーのブームに後押しされ、国産レモンを打ち出す食品が続出したことから国産レモンもノミネート。栽培方法によっては皮ごと使用できる品種もあり、今後もバリエーション豊かな商品が提案されると予想される。

 「今年の一皿」はぐるなび総研が2014年からが毎年発表している食のアワード。同社のビッグデータや会員アンケートをもとにメディア関係者が審査し、実行委員会が決定する。過去に鶏むね肉料理、パクチー料理、おにぎらず、ジビエ料理を選出している。

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