三陽商会は25日、9月21日に発表した希望退職者募集に247人が応募したと発表した。退職者は販売職を除く従業員の約25%に相当する。退職日は今月31日。特別退職金や再就職支援などにかかわる費用として特別損失22億円を2018年12月期に計上する。
希望退職者募集の確定と今冬商戦の不振を受けて18年12月期の連結業績予想を下方修正する。修正後は売上高が594億円(修正前は605億円)、営業損益が22億円の赤字(同16億円の赤字)、純損益が6億円の赤字(同21億円の黒字)。最終損益は3期ぶりの黒字予想から一転し、3期連続の赤字になる。
暖冬の影響で同社の11月の既存事業の売上高は前年同月比7%減、稼ぎ頭であるコートアイテムに至っては同16%減と苦戦を強いられている。