女優やモデルとして活動する南沙良は、雑誌「ニコラ」でモデルとして4年間のキャリアを積みながら、女優になる夢をつかんだ16歳だ。17年に映画「幼な子われらに生まれ」で女優デビューを果たし、18年には映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」で初主演を射止めた。2019年1月4日放送のドラマ「ココア」(フジテレビ系)ではTVドラマ初主演が決まった。プライベートでは服のリメイクが趣味といい、フリーマガジン「TOKYO VOICE」では自身が作ったウエアをまとって巻頭ページを飾った。憧れの女優は事務所の先輩でもある新垣結衣。その背中を追って18年から江崎グリコ「ポッキーチョコレート」のイメージキャラクターに就任し、CMでは宮沢りえの娘役を演じた。
WWD:フジテレビのドラマ「ココア」でドラマ初主演する。決まった感想は?
南沙良(以下、南):オーディションはすごく緊張して、うまくできたのか、ちゃんとできたのかさえも覚えていないくらい。終わった頃から気になって、眠れなくて。決まったと連絡があったときは安心しました。
WWD:実際にドラマ「ココア」で主人公の黒崎灯を演じてみてどうか?
南:演じている灯は私と真逆の子。強がりなんですけど、かわいくて、大人っぽいイメージです。始めは自分の中の“灯像”のピントが合わず、難しかったのですが、キャストの皆さんとリハーサルをする中でやっとつかめてきて、楽しくなってきたんです。
WWD:ドラマの見所は?
南:ココアを飲んだ後のような心がほわっとする気持ちになれる作品になっています。3人の女の子が出てくるのですが、共通する部分を見つけていただきたいですね。ぜひご覧ください!
WWD:どんな女優になっていきたい?
南:私は小さい頃からずっと女優さんになりたいと思っていました。型にはまらない表現や演技ができるようになりたいです。尊敬する女優さんはたくさんいますが、「ニコラ」の専属モデルになり、今の事務所に所属することを決めたのは先輩に新垣結衣さんがいたからでした。新垣さんはずっと私の憧れの人です。
WWD:服のリメイクが趣味だと聞いたが、どのような服を作っている?
南:私の想像の中の女の子がいて、その子に向けて作っています。たっぷりフリルを付けた服、変形しているものなど。私が普段は着ないような服を作っているので、着ると恥ずかしいんです。実際、作った服を着て出かけたりはしなくて。鑑賞用にしています(笑)。
WWD:想像する女の子とは?
南:架空の女の子“ミチコちゃん”には、中華風な服を作りました。
WWD:服のリメイクを始めたきっかけは?
南:洋服は見るのも着るのも作るのも大好きです。一昨年くらいに初めて映画「シェルブールの雨傘」を観て、服を作りたいと思ったんです。今はリメイク中心で、まだ服作りの基礎が分かっていないので、服を一から作るのは難しいです。ネットや雑誌も読みますが、実際に作り方が分からず、裁縫が得意な母にアドバイスをもらいながら作っていますがうまくいかなくて。もっと勉強して、うまく作れるようになりたいです。
WWD:普段好きなファッションは?
南:いつも柄と色をコーディネートのポイントにしています。今はパイソン柄にハマっていて、色は普段は黒を着ますが、紫や赤も好きです。私服では古着をよく買います。
WWD:服作り以外で今ハマっていることは?
南:昔から大きな生き物や怪獣などが好きなんですけれど、今は恐竜がマイブームで(笑)。前に恐竜の3D絵本をいただいて、ずっと読んでいます。上野や富山の博物館の展示を見に行ったりしています。
WWD:美容で気を使っていることは?
南:すごく日焼けをしやすい体質なので、いつも日焼け止めを必ず塗って日傘を持っています。ビタミンCも摂るようにして。寝る前にお風呂から上がったらオイルで全身マッサージをしています。
WWD:2018年で一番びっくりしたことは?
南:家の中にナメクジがいて、踏んでしまったんです。それが一番びっくりしました。小学2年生くらいの時にも同じことがあって、その時は布団の中にいたんです。号泣したのを覚えています。ナメクジがどう入ってきたのかは不明で、「誰が連れてきているんだ」と、家族で議論になりました(笑)。
WWD:今後の目標は?
南:女優さんになりたいと思い、雑誌「ニコラ」に入りましたが、いろんなロケなどさまざま撮影を経験して、モデルとして表現する楽しさを覚えてきました。これからもモデルの仕事も継続していきたいです。今回、明るくてキラキラした女の子を演じたので、楽しかったんです。またそういう役を演じてみたい。また服や小物を作ることが好きなので、今後も仕事に生かせたらいいなと思っています。