ファッション

アマゾンの無料試着サービス 進むファッションのAI化

 アマゾン ファッション(AMAZON FASHION)は、ファッション分野におけるプライム会員向けの新サービス“プライム・ワードローブ”を10月末に日本でスタートした。同サービスはアメリカで2017年6月末に導入済みで、服やシューズ、バッグ、時計、ジュエリーなどアマゾンで販売している数千のアイテムから3点以上、8点までの商品をまとめて取り寄せ、気に入ったもののみを購入できる。購入しないものは、配送から1週間以内であれば届けられた箱に詰め直し、同梱されている着払いの伝票で無料で返送できる。「初速は非常に順調で、お客さまからもご好評いただいている」とアマゾン ジャパンの広報は語る。

 ネット通販界での商品の試着・無料返送サービスは既に実施している企業も多いが、アマゾンでポイントとなるのは、アメリカで17年6月に一般販売が開始されたファッションのAIアシスタント「エコー・ルック(ECHO LOOK)」だ(日本では未発売)。同製品は、アマゾンの音声認識サービス「アレクサ(ALEXA)」とハンズフリー・カメラを内蔵。「写真を撮って」と指示することで全身の写真を撮影し、自身のコーディネート一覧を作成できる他、専用のアプリで2つの異なる服装の写真を比べ、どちらが良いかを採点するスタイル・チェック機能を搭載している。

 さらに、おすすめのスタイルを「エコー・ルック」に聞くことも可能で、提案されたアイテムをアマゾンで購入することもできる。似合う服を「エコー・ルック」に教えてもらい、「プライム・ワードローブ」で複数のサイズや種類のアイテム取り寄せ、気に入ったもののみを購入することができる。「エコー・ルック」にデータを蓄積していけば、サイズが合わないなどの問題も解決できるだろう。今後、「エコー・ルック」が上陸すれば、日本での服の買い方も変わるかもしれない。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。