アマゾン(AMAZON)がまたもや売り上げの最高記録を更新した。11月26日の「サイバーマンデー」で一日の売り上げの同社史上最高記録を達成したことに続き、ホリデーシーズンの売り上げが過去最高となったという。ジェフ・ウィルク(Jeff Wilke)=アマゾン ワールドワイド・コンシューマー部門最高経営責任者は、「これまでで最高のシーズンとなった。2019年も、顧客が欲しいものを最も便利な方法で届けたい」と表明した。
同社サイトにおけるアパレル用品の売り上げも引き続き好調だった。クリスマス商戦で最も売れたブランドは「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」や「コロンビアスポーツウェア(COLUMBIA SPORTSWEAR)」「アグ(UGG)」などで、ワークウエアブランドの「カーハート(CARHARTT)」も売り上げを伸ばした。また「ナイキ(NIKE)」や「アディダス(ADIDAS)」、そして「アロヨガ(ALO YOGA)」などのアスレジャーブランドも好調だった。
アマゾンのプライム会員による買い物に絞っても、ホリデーシーズンは米国内で10億点以上の製品が出荷され、12月24日は23時半(米国太平洋標準時)まで配送が続けられた。アマゾンの配送サービスには翌日、当日、そして2時間便などがあるが、こうした利便性の向上が同社の利益に結びついているかどうかは不明だ。配送コストの増加が利益を減少させているのではないかと見る専門家もいるが、同社は詳細を明かしていない。なお、アマゾンによればホリデー商戦の恩恵を最も受けたのは中小企業で、同社サイトで販売された製品の50%超が中小企業によるものだとしている。
今年のホリデー商戦は、アマゾン以外も好調だった。マスターカード(MASTERCARD)によれば、11月1日~12月24日の小売店での利用額はECと実店舗の両方において過去6年で最高額を記録し、前年同期比5.1%増の8500億ドル(約93兆5000億円)となった。なお、ECでの利用額は同19.1%増だった。
株式市場に目を向けると、24日はNYダウ平均が大幅安となったものの、祝日明けの26日には急反発し、前日比1086.25ドル(約11万9487円)高の2万2878.45ドル(約251万6580円)をつけた。5%近く上昇しており、一日の上げ幅としては史上最大となる。これに伴ってアパレル関連の株価も上昇し、アメリカンイーグル アウトフィッターズ(AMERICAN EAGLE OUTFITTERS)は前日比10.69%増、コールズ(KOHL’S)は同10.25%増となった。アマゾンは同9.45%増の1470.90ドル(約16万1799円)となった。