「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、東京・原宿駅前の新商業施設で1月10日から31日まで開くメンズのポップアップストアを9日にプレスに向けて公開した。ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)がメンズ アーティスティック・ディレクターに就任して初めてのコレクションとなる2019年春夏シーズンはミュージカル映画「オズの魔法使い」と光のプリズムから着想しており、ポップアップの随所でも同作品を想起させる幻想的な空間を作り上げた。
店内は地上2階の2フロアで構成し、2階は主にイベントなどで使用する。1階のエントランスを抜けるとまずは同コレクションの世界観が体感できるスペースが広がる。自身が万華鏡のように映し出されるデジタルアニメーションや、「オズの魔法使い」の登場人物と記念撮影ができるフォトスポットなどを設けており、コレクションへの期待を高める仕掛けが満載。中でもひときわ目を引くのが、中央に設置されたレインボーの巨大オブジェ“オマリ”だ。今回のために作られた高さ約8メートルの巨大な人型オブジェ“オマリ”は1階と2階にまたがって配置されている他、店内のマネキンもアフロヘアは“オマリ”、ストレートヘアは“ルーカス”とネーミングされている。
販売スペースでは、「オズの魔法使い」の主人公ドロシーらが目指すエメラルドの都へと続く黄色いレンガの道を再現したり、光のプリズムをイメージしたモノグラムが床を彩ったりしてコレクションの世界観をより色濃く伝えると共に、ダイバーシティー(多様性)の主張が体感できる。アイテムは、ドロシーがケシの花畑で眠りに落ちる同作品の有名シーンを描いたウインドブレーカーやデニムシャツなどのウエア、オーロラのように角度によって色が変わる定番ボストンバッグ“キーポル(KEEPALL)”や1980年代のバスケットシューズから着想したスニーカーに加え、時計やレザーグッズも豊富に並ぶ。
期間中は、入店するための抽選券を毎朝6時〜8時30分の間に指定場所で配布する予定だ。当選者は決められた時間に入店し、最大5点までの購入が可能。指定場所その他の詳細についてはウェブサイトで公開している。
同ブランドのポップアップは毎回注目度が高く、16年7月に伊勢丹新宿本店で開いた藤原ヒロシの「フラグメント(FRAGMENT)」とのコラボレーションによるポップアップ初日には約2700人が、17年6月に東京・青山で開いた「シュプリーム(SUPREME)」との限定店の初日には7000人以上が行列をなした。