「ディオール(DIOR)」は、1月19日の17時(現地時間)に予定していた2019-20年秋冬コレクションのスケジュールを18日の18時(現地時間)に変更する。
これは、18年11月から土曜日を中心にフランス全土で発生しているデモの影響を考慮し、19日が土曜日だったことから前日に変更したもの。会場はまだ明らかになっていないが、招待客へは開催日時変更についてメールで告知済みだという。
スケジュール変更によって、17時開始の「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS)」と19時開始の「バルマン オム(BALMAIN HOMME)」の間に開催する。初のメンズコレクション披露となる「ロエベ(LOEWE)」や「トム ブラウン(THOM BROWNE)」「エルメス(HERMES)」などが同じく19日の土曜日に開催予定だが、日程を変更するかは明らかになっていない。
燃料税増税に対する反対運動から始まった一連のデモは、生活水準に対するエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領政権への不満へとつながり、パリのシャンゼリゼ通りでは暴徒化したデモ隊と警察が衝突する様子も見られた。黄色いベストを着用するデモ隊が多いことから、“イエローベスト・デモ”などとも呼ばれている。18年末のホリデー商戦時期には、安全性を最優先し大規模な衝突が予想される12月8~9日の週末はラグジュアリーブランドや百貨店の臨時休業が相次いだ。