ファッション

「プラダ」の2019-20年秋冬メンズアクセの主役はパンクなフランケンシュタイン

 「プラダ(PRADA)」の2019-20年秋冬メンズコレクションは、怪物として生まれたフランケンシュタインの闇をユーモアたっぷりに描いたダークファンタジー。

 19世紀ごろに起こったロマン主義から着想し、繊細かつバイオレンスな一面を持つがゆえに世間から拒絶されたフランケンシュタインの男性像を、ブラックのテーラードやミリタリーといったメンズの王道スタイルに交えて表現した。シャツにバラやフランケンシュタインの手など複数の毒っ気のあるイラストを組み合わせたり、ケーブルニットのボディーにMA-1の袖やフェイクファーをあしらったりするなど、あらゆる要素のハイブリッドはツギハギだらけのフランケンシュタインを思わせる。

 そして漆黒のテーラードには、キャッチーなアクセサリーがより際立った。フランケンシュタインのイラストが描かれたボディーバッグを始め、バッグには大きめのチェーンやボルトなどのチャームがパンキッシュにジャラジャラと付く。他にも、フェイクファーのモコモコキャップやジャケットやコートの上から巻かれたガチャベルトも強い存在感を放った。

 シューズは、マウンテンバイクのタイヤのようなソールのスニーカーから、アニメの世界から飛び出してきたようなフューチャリスティックなもの、無数のスタッズが輝くドレスシューズまで、「プラダ」らしいアイコニックなモデルがそろった。

 また18年に刷新した赤いラインが特徴の“リネア・ロッサ”コレクションの新作も登場。スポーツウエアから着想した快活さはそのままに、ミリタリー色を加えてさらにバリエーションが広がった。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“カワイイ”エボリューション! 2026年春夏ウィメンズリアルトレンド特集

「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。