ビューティーブランド「フェンティ ビューティ バイ リアーナ(FENTY BEAUTY BY RIHANNA)」やランジェリーブランド「サヴェージ×フェンティ(SAVAGE X FENTY)」を手掛ける歌手のリアーナ(Rihanna、本名はロビン・リアーナ・フェンティ)は、実父のロナルド・フェンティ(Ronald Fenty)らが経営するフェンティ エンターテイメント(FENTY ENTERTAINMENT)がリアーナの名前を無許可で使用し営業活動を行ったことが不当広告や不正競争、プライバシー侵害などに当たるとして、リアーナの名前の使用禁止やリアーナと関連があると第三者に誤認させたことで生じた損害の賠償などを求めてカリフォルニア州の裁判所に訴訟を提起した。
2017年にフェンティ エンターテイメントを創業したリアーナの父ロナルドとモーゼ・ヨクタン・パーキンス(Moses Joktan Perkins)はリアーナ本人と関係があるかのように振舞っていたため、18年8月にリアーナは“フェンティ”という名称を使用しないよう求めたが受け入れられなかったという。また、同社はその他にもリアーナの許諾なく1500万ドル(約16億2000万円)相当のラテンアメリカ15カ所を周るコンサートツアーをブッキングしたり、40万ドル(約4320万円)でロサンゼルスの音楽フェスへの出演をブッキングしたりしていたという。訴状によると、「フェンティ氏はリアーナの父親ではあるが、リアーナを代理する権利は有しておらず、彼女の名前や知的財産権、パブリシティー権を行使する権利も有したことは過去に一度もない」という。
フェンティ エンターテイメント側からはコメントを得られなかった。