楽天は、ネット通販モール「楽天市場」の商品表示の管理のため、商品の品質試験や品質向上のサポート業務を行うサービス機関、ボーケン品質評価機構と連携する。24日付けで覚書を締結した。今後、ボーケン品質評価機構のサポートのもと、モニタリングや検査購入による商品表示の調査を行う。楽天の担当者は「ECが普及する一方、『実際に商品を手に取ることができない』という不安はいまだに解消されていない。正しい情報を提供し、イメージと実物とのギャップを小さくすることを徹底する」と語る。
調査対象は「楽天市場」に登録されている商品のうち、ボーケン品質評価機構の品質確認対象である繊維品、家庭用品、雑貨、工業品など。不適正と判断した表示については、当該商品の出店店舗に情報修正を促すなどの措置をとる。また両者は、「楽天市場」における商品表示ルールやガイドラインの策定を通じ、商品の素材や表示に関する基礎知識および法規制を出店店舗に発信していく。
楽天はこれまでも、「楽天市場」のサービス向上や取引の健全化を目指した取り組みを展開。2014年の品質向上委員会の発足以降は、ブランド模倣品や偽サイトについての対策をユーザーに講じる機会を設けている。