ユニリーバ(UNILEVER)はニューヨーク発のエココンシャスなランドリーブランド「ザ・ランドレス(THE LAUNDRESS)」を買収した。買収額は明らかになっていない。
「ザ・ランドレス」は2004年にテキスタイルエキスパートで「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」出身のグウェン・ホワイティング(Gwen Whiting)と「シャネル(CHANEL)」出身のリンジー・ボイド(Lindsey Boyd)が立ち上げた。「デニムウォッシュ」(日本価格、2800円)や「ウールカシミアシャンプー」(2800円)の他、フレグランスブランド「ルラボ(LE LABO)」とコラボした洗剤「ルラボ サンタル 33 デタージェント」(8000円)など、洗剤系アイテムを85種類販売している。ニューヨーク・ソーホーにある旗艦店や公式ウェブサイトの他、ネッタポルテ(NET-A-PORTER)や「ルラボ」店舗、ブルーミングデールズ(BLOOMINGDALE'S)、ショップボップ(SHOPBOP)などで取り扱われている。
ユニリーバは他にもエココンシャスなランドリーブランド「セブンス ジェネレーション(SEVENTH GENERATION)」や「ラブ、ビューティ アンド プラネット(LOVE, BEAUTY AND PLANET)」を擁している。「ザ・ランドレス」はより高価格帯でニッチなファブリックケア商材を提供し、さらに小売チャネルにおいて強みをおく。キース・クルイトフ(Kees Kruythoff)=ユニリーバ ホームケアビジネス プレジデントは「『ザ・ランドレス』はスタリッシュで環境に配慮した製品を手掛け、アメリカや中国のミレニアル世代に人気を集めている。直売の他、専門店での卸やECなど、幅広い販売チャネルを持っており、それがユニリーバのグローバルなネットワークと組み合わさることによって、さらなる成長が見込める」とコメントを発表。
ホワイティングとボイド創業者は現職のまま、ソーホーの本社に残る。ユニリーバのホームケア事業の18年10〜12月期決算の売上高は前年同期比3%増の25億ユーロ(約3100億円)で、新興市場が好調に推移しているという。プロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE)もファブリックケア事業部の売り上げを伸ばし、18年10〜12月期は同2%増の55億6000万ユーロ(約6894億円)を記録した。なお、「ザ・ランドレス」は日本でアントレックスが代理店を担っている。