資生堂は、ユニ・チャームとライオンの3社で販促物の物流業務を統合して5月から共同配送を開始すると発表した。共同配送することで輸送効率を改善し、物流環境負荷や小売店の業務負担の低減につなげる狙い。
3社は2016年から合弁会社ジャパンリテールイノベーションを通じて、小売店の店頭メンテナンス機能の強化をしてきた。その中で近年の物流環境の変化を考慮し、各社が独自に取り組んでいた販促物を共同配送することで、輸送効率を改善する考えが浮上した。
統合することにより配送トラック台数が減少して資源保護やCO2排出量削減、物流コストの抑制につながる他、小売店では同じ段ボールケースに3社の販促物が入ることにより店舗の販促物保管スペースが縮小され、バックヤード作業の効率化が見込める。
資生堂では、100%子会社のエフティ資生堂の販促物を共同配送の対象にする。3社共通の販促物管理システムを開発・導入し、愛知県小牧市にある外部の物流センターを活用する。