「ヴォーグ(VOGUE)」や「GQ」などを発行する英コンデナスト・インターナショナルは、ファッション業界向けのBtoBメディア「ヴォーグ ビジネス(VOGUE BUISINESS)」のウェブサイトをローンチした。スタートアップから大企業まで、業界内の意思決定者をターゲットにしており、「ファッションとテクノロジーに関するグローバルな視点と分析を提供することが目的だ」と同社は発表している。アメリカから中国まで、同社が事業を展開する29の地域から得た知見を活用し、ファッション業界のトレンド分析の他、気候変動や文化の変化、テクノロジーの進歩が業界に与える影響についての情報を配信する。
編集チームは「ヴォーグ」とは完全に独立し、世界で一元化。メールマガジンを中心に、各国とも同じフォーマットで世界にコンテンツを配信する。編集長はニューヨークのファッションメディア「ファッショニスタ(Fashionista)」の元編集長で、現在はコンデナスト・インターナショナルに所属しているローレン・インドヴク(Lauren Indvik)が務める。
BtoB事業では、コンデナストは業界紙である米「WWD」をペンスキー・メディア・グループ(PENSKI MEDIA GROUP)に売却。その後、ファッションニュースサイトとして「スタイルドットコム(Style.com)」を2000年に設立し、EC機能を持たせたが、17年にファーフェッチ(FARFETCH)と提携し、同サイトを閉鎖した。