ファッション

「ピッティ」発 “フロッキーデニム”は、“さざ波さえ起こっていない”デニム業界のネクストトレンドとなるか?

 「WWDジャパン」編集部のデニム担当ミサワです。デニム、ことにメンズデニムにはここ1~2年、「太い・細い」「濃い・薄い」など目立ったトレンドがありません。そんな中、イタリア・フィレンツェで開催されたメンズファッション最大の祭典「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO以下、ピッティ)」でトレンドの種を見つけました。“フロッキーデニム”です。

 “フロッキーデニム”とは僕が(勝手に)命名したもので、定義としては“デニムに、短い繊維を垂直に差し込むフロッキー加工を施したもの”。はき込むごとに表面のフロッキーが剥がれ、一般的なデニムとは違った経年変化を見せてくれます。

 「PT05」と「ブリリア1949(BRIGLIA 1949)」、共にイタリアのパンツ専業ブランドが発表していました。フロッキーの起毛感には秋冬らしさがあり、ベルベットのような上品さを兼ね備えます。パンツってコーディネートの中では地味な存在で、ファッション誌でも「パンツ特集は売れない」なんて言われています。でも、“フロッキーデニム”はキャラ立ちしており、カジュアルでも、もしかしたらフォーマルでも(!?)着こなしの主役ともなり得る存在。とんと凪いでいるデニム業界に一石を投じてほしい!と期待しています。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。