ポーラは2018年12月、化粧品業界で約10年ぶりとなる医薬部外品として新規美白有効成分の承認を受けた。同成分を配合した商品を美白ブランド「ホワイトショット(WHITESHOT)」の化粧水と乳液に配合し、5月に発売する。
同社は、今年創業90周年を迎え、これまでエイジングや美白製品の開発に注力してきた。中でも美白においては、1984年には美白有効成分「ビタミンC誘導体」を化粧品業界で初めて安定配合した他、98年には美白有効成分「ルシノール」を開発し、時代の先行く新しいアプローチを提唱してきた。その中で、新規有効成分を10年かけて開発してきた。新規美白有効成分は、メラニンの蓄積を抑え、シミやそばかすを防ぐ効能・効果を発揮する。
「新元号で新たな幕開けになる今年、日本が誇る美白も新たなステージに進化する。それをポーラがけん引していく。『ホワイトショット』の美白に期待してほしい」(山口裕絵ポーラ執行役員)。
美白有効成分は、2013年の白斑様症状の問題を受け、厚生労働省がより厳格化された審査基準ガイドラインを制定。承認取得のハードルが高くなっていた。今回の新規美白有効成分はシャネルが承認を受けた、2009年の「トラネキサム酸セチル塩酸塩」以来となる。
なお、5月1日には、夏の紫外線過剰反応や皮脂焼けにアプローチする美白ジェルクリーム「ホワイトショットRXS」(50g、1万2000円)を発売。新規美白有効成分を配合した製品は同製品の展開後に発売する。