堀内太郎によるブランド「TH」は2月16日まで、ベルギー・アントワープを拠点にする写真家ロナルド・ストゥープス(Ronald Stoops)の写真展「WORK RONALD FRIENDS 1980s - 2018」を東京・神宮前のギャラリー38で開催している。
ストゥープスは1980年代にモデルとして活動後、友人のマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)の誘いでカメラマンに転身。初期の「メゾン マルタン マルジェラ(MAISON MARTIN MARGIELA)」をはじめ、ラフ・シモンズ(Raf Simons)、ヴェロニク・ブランキーノ(Veronique Branquinho)、オリヴィエ・ティスケンス(Olivier Theyskens)らアントワープ出身のデザイナーたちの作品のイメージ撮影を担ってきた。妻はメイクアップアーティストのインゲ・グロニャール(Inge Grognard)。ストゥープスは「TH」の18-19年秋冬のデビューシーズンからイメージビジュアルを撮影している。
同展はストゥープスの初来日を記念して堀内が企画・ディレクションし、ストゥープスの80年代からの作品16点を展示販売している。壁には、ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク(Walter Van Beirendonck)が制作していた雑誌「BAM! Magazine」(1988年)でマルタン・マルジェラの従兄弟の3兄弟が被写体になった作品や、初期の「メゾン マルタン マルジェラ」のスタッフやモデル、友人を写した1枚や、「ラフ・シモンズ」のセカンドコレクションで印象的な、疾走する少年たちなどのモノトーンのビジュアルを巨大プリントにしてディスプレー。空間を利用して写真の躍動感を表現している。
ストゥープスは2月1日に行われたオープニングレセプションで「タロウは優しく、魅力的なデザイナーだ。彼がアントワープ王立美術アカデミーの学生だった頃に『卒業作品のルックブックの撮影をしてほしい』と電話をもらってから、12年以上の付き合いになる。今、一緒に仕事ができてとても楽しいし、今後も協力していきたい。彼の成功を心から願っている」と語った。
ギャラリー内では、ストゥープス単独では初となる写真集「work ronald friends ronald stoops 1980s - 2018」(4800円)や、作品をプリントしたTシャツ(8000円)やパーカ(1万6000円)なども扱っている。
■WORK RONALD FRIENDS 1980s – 2018
日程:2月2〜16日(休館日:日・月・祝)
時間:12:00〜19:00
会場:ギャラリー38
住所:東京都渋谷区神宮前2-30-28