資生堂は、福岡県久留米市に新たな生産拠点「資生堂九州福岡工場(仮称)」(以下、九州福岡工場)を建設する。同工場は主に国内外向けのスキンケア製品の生産拠点として、2021年度中の稼働を予定。投資額は約400億~500億円を見込んでいる。
同社は、国内外の化粧品需要拡大に対応し、今後のさらなる成長性を確保するため、中長期的に安定した供給体制の確立が不可欠と判断。現在建設中の那須工場、大阪新工場(仮称)に続き、新たな工場の建設を決定したもの。なお、現在建設中の2工場と今回の九州福岡工場建設、さらに既存工場の増強を合わせ、約1700億円超の投資となる見込み。
九州福岡工場は需要が拡大するスキンケア商品の生産を担う拠点として、国際規格ISO22716に準拠し、高品質で安心・安全な商品を製造する。IoTなどの最先端の技術や最新の設備を設置すると共に、同社の強みであるこれまで培ったモノ作りの技術、匠の技を継承し高い生産性と人に優しい工場を実現する。BCP(事業継続計画)対応を可能としながら、周囲の山や河川など自然とも調和し、環境に配慮した工場を目指すという。