ロエベ財団(LOEWE FOUNDATION)が主催する「ロエベ クラフト プライズ 2019(LOEWE FOUNDATION CRAFT PRIZE 2019以下、ロエベ クラフト プライズ)」のファイナリスト29人が発表された。ファイナリストの各作品は6月26日~7月22日、東京赤坂の草月会館にあるイサム・ノグチが手掛けた石庭「天国」に展示される。
ファイナリスト29人のうち、日本人は過去最多の10人が選ばれた。選ばれたのは石塚源太、井尾鉱一、西川雅典、中田真裕、藤掛幸智、道川省三、橋本知成、平井明子、森順子、高樋一人。ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)「ロエベ」クリエイティブ・ディレクターや前年度優勝者のイギリス人陶芸家ジェニファー・リー(Jennifer Lee)を含むデザイン界で活躍する11人が審査する。6月25日に優勝者が石庭「天国」で発表され、優勝者には5万ユーロ(約625万円)が授与される。
3回目を迎える「ロエベ クラフト プライズ」は、アンダーソン=クリエイティブ・ディレクターの発案で2016年にスタート。クラフトの重要性に焦点を当て、未来のスタンダードを創出する才能やヴィジョンを備えたアーティストを評価する目的で設立された。
「ロエベ」は、“文化”をブランドの柱となる重要な要素だと位置付け、職人やアーティストとコラボレーションを展開してきた。また、「ロエベ クラフト プライズ」のアーティストや作品からインスピレーションを受けたコレクションも発表。19年春夏コレクションには同プライズに出品されたアイテムからインスピレーションを受け、レザーを編んだ“ハンモック”や“パズル”といったアイコンバッグやレザーと天然素材を編み込んだカゴバッグなど“編む”技術に着目したアイテムが登場した。