2月11日号の「WWDジャパン」は、2019-20年秋冬メンズ・コレクションのリポート第2弾です。今回は「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ディオール(DIOR)」「セリーヌ(CELINE)」など、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY- LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下の7ブランドに注目しました。それぞれの最新コレクションを通じて、同グループがパリメンズで存在感を見せつけた背景に迫ります。
今シーズンも話題を集めたのは、ストリートウエアを得意とするヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の「ルイ・ヴィトン」、フォーマルへの造詣も深いキム・ジョーンズ(Kim Jones)の「ディオール」。両ブランドをカジュアルとフォーマルの双璧とし、モードの「セリーヌ」、王道エレガンスの「ジバンシィ(GIVENCHY)」と「ベルルッティ(BERLUTI)」、カジュアルの「ロエベ(LOEWE)」と「ケンゾー(KENZO)」など、実はバランスよく配置されたLVMHの巧みな人選について、コレクションの解説と共に紹介します。
1月にパリで開催された19年春夏オートクチュール・コレクションのレポートも掲載。雪が降り積もったパリを真紅に染めたドレスに注目し、「ディオール」「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」「ヴァレンティノ オート クチュール(VALENTINO HAUTE COUTURE)」「ジバンシィ オート クチュール(GIVENCHY HAUTE COUTURE)」などがそれぞれの赤に込めた美しさをひもときます。18世紀のヴィラを再現した会場の「シャネル(CHANEL)」や16年ぶりにオートクチュールを復活させた「バルマン(BALMAIN)」も必見。
ニュース面では、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOが迎えている試練についておさらいします。プライベートブランド事業で19年3月期で120億円の赤字を計上し、18年末に開始した“ZOZOARIGATOメンバーシップ”への反発でテナントの離脱が相次ぐなど、前澤友作ZOZO社長の数々の誤算を解説しています。リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)率いる新生「バーバリー(BURBERRY)」の出店やセレクトへの卸強化についてマルコ・ゴベッティ(Marco Gobbetti)最高経営責任者(CEO)に聞いた他、「アンドワンダー(AND WANDER)」をグループ化したアングローバルの成長戦略や、パリコレに公式スケジュールで参加する「シクラス(CYCLAS)」の記事なども掲載。
人気の連載や企画も充実。ミステリーショッパーが行く!では、羽田空港第一旅客ターミナル5階に昨年12月にオープンした「ザ ハネダ ハウス(THE HANEDA HOUSE)」を覆面調査。カジュアルからスーツ、レストランまで、14店舗が出店する注目施設を辛口で切ります。本明秀文アトモス(ATOMOS)社長のスニーカー連載は「女心」、という意味深タイトルが興味をそそります。巻末のファッション パトロールでは、海外メンズ・コレクションで見つけた個性派モンスターたちを、某番組風のフリースタイルでバトルさせました。