オンワードホールディングス(HD)は8日、ギフトおよびギフトカタログの企画・制作を手掛ける大和(長野県安曇野市、山本友延・社長)の全株式を取得し、3月1日付で子会社化すると発表した。買収額は非公表。
大和は1940年創業。ギフト商品の企画から買付け、カタログ編集、物流までをワンストップで手掛け、2017年10月からはオンワードのECグルメサイト「オンワード・マルシェ(ONWARD MARCHE)」のギフトカタログ制作も請け負っている。2018年6月期の売上高は2年前と比べて約1.5倍の156億円と大きく成長している。
オンワードHDは買収の狙いを「ギフトという新しい事業領域が加わることで、提案の幅を広げ、さらなる顧客満足度の向上を図るため」とする。シナジー効果として、「大和が取引する全国百貨店や有名ブライダル企業への営業活動における協力体制の構築」「自社商品の大和を通じた展開」「自社のEコマースなどのデジタルプラットフォームの活用」を挙げる。
具体的には「オーダーメードスーツ業態『カシヤマ ザ・スマートテーラー』のギフト提案や、傘下ブランドのウェブカタログ制作」などを構想中で、「得意とする百貨店など法人とのネットワークを生かして販路を拡大し、グループとして成長戦略を一層加速していく」という。