コメ兵は、初のオリジナルブランドとなるエシカルジュエリーブランド「リッカ(REKKA)」をスタートさせた。2011年から販売しているリメイクジュエリーをブランド化したもの。
コメ兵で買い取った約5万点の貴金属の中から厳選した良質なダイヤモンドと18金素材の枠を用い、国内の工場で製造する。ダイヤモンドを工場に直接渡すことで中間業者の価格コストを圧縮し、宝飾職人に適切な工賃を支払うことができるフェア・プライスを実現した。シンプルで洗練された飽きのこないデザインで、リングやネックレス、ピアスなど全25種を用意する。中心価格帯は10万円弱。
ジュエリー業界では消費低迷に加え、素材の価格が上昇したことで販売価格を安価に抑えるため製造拠点が海外へと移り、2017年には市場規模がバブル期の3分の1に縮小した。その結果外面のデザインのみを重視した、仕上げの粗い作りや低質素材を用いたジュエリーが多く販売されてきた。また、国内の宝飾職人の高齢化や次の担い手が不足するなどの課題が発生している。
同社では、宝飾業界が抱える課題を解決することを目的に、2011年にリメイクジュエリーの販売をスタート。今回、リメイクジュエリーの地位と顧客とのコミュニケーション向上のためブランドとして確立し、販売を強化する。