私のペースで買い物ができる
新しいスキンケアのあり方とは
SK-IIの新感覚ポップアップストア「フューチャーX スマート ストア バイ SK-II(FUTURE X SMART STORE BY SK-II)」が1月、米ラスベガスで開催された「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー 2019(以下、CES )」で世界に向け披露された。そこで紹介したのは単なる“デジタル体験”ではない。ブランドが今回の出展で指し示したのは、デジタルとリアルをクロスオーバーさせて購入体験へと結び付ける、リテール改革だ。
コンセプトは「フィジタル(フィジカル+デジタル)な新リテール体験」。心ゆくまで製品や自分の肌状態と向き合うストレスフリーな時間は、単なるショッピングにとどまらない。自己発見の場でもあり、情報収集の場でもあり、アミューズメントの場にもなる新感覚の空間だ。
CESに出展した
SK-IIの注目コンテンツ
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肌データと画像解析技術を 駆使して肌を分析
「スキン スキャン」は最新鋭の肌分析マシンだ。ブランドがこれまで蓄積してきた多くの女性たちの肌データと、先進的な画像解析技術を使ったコンテンツを活用。リストバンドで起動させ、年齢を入力してカメラの前に座るだけで肌の状態を分析してくれる。
肌年齢からキメ、水分量まで、 分析結果を表示
「スキン スキャン」で行った肌分析を表示する「スキンケア ウォール」では、体験者が巨大なタッチパネルに触れると、肌年齢の他、肌のキメやシワ、ハリなどの項目も詳細に表示。女性にとっては“機密事項”ともいえる分析結果を、1人で好きなだけ確認できる点も魅力だ。
肌の質感の違いを デジタルで表現
次はスキンケアによる肌の違いを実際に感じることができる「ピテラチューン」。タブレット画面をなぞると肌のキメや滑らかさなどを、実際に肌を触っているかのように体験できるというもので、独自開発した特殊なマウスを使用。デジタルでは難しいといわれる“感触”の表現に成功した。
製品紹介から購入までを テーブル上の動作で完結
「リテール テーブル」は、製品を指さすだけで、テーブルに製品詳細表示。製品を購入する場合は手首のリストバンドでテーブルをタップすると、オンラインショップの購入ページに飛ぶQRコードが表示され、アクセスするとすぐに購入手続き画面へと移る。
最高の体験へと引き上げる loTスキンケア
スマートフォンにインストールした専用アプリと連動する「スマート ボトル」。使用時間などを最初に設定すると使用タイミングを光で知らせたり、長く使っていない場合には呼び掛けるなど、これまでブランドが関わりにくかったホームケアを、アプリと専用ボトルでサポートする。
MODEL’S VOICE
「この店舗はアトラクション!」
中村理彩子/モデル PROFILE:1994年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部(SFC)に通いながら2016年より文化服装学院で服飾を学ぶ。18年3月に大学を卒業。モデル活動と並行し、SFCで出合ったデジタルファブリケーションを活用しながら衣服制作を行う。
主体性を持って情報を得てから、商品を購入できる動線が設計されたこのストアはとてもスマート。そして美容部員さんに何を聞くべきか具体的に知るための情報入手の体験は、自分を知れるアトラクションのよう。商品購入だけではない。自分の現状を知りたくて定期的に通う人も増えるかもしれない、そんな楽しい空間!
BRAND’S VOICE
「日本からスキンケアストアの
新しい形を発信したい」
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ヨージン・チャン/SK-II 執行役員
今、実際に日本の消費者はどんな体験ができるのだろうか。ヨージン・チャン・SK-II 執行役員は「SK-IIとの最初の一歩をいかに素晴らしい体験にするかという目的で、LINEでのチュートリアルサービスなどを開始している。内容としてはまだまだこれから進化させていく必要があるが、とはいえ我々の期待を上回るご好評をいただいている」と語る。「買ったときに使い方を説明させていただくが、家に帰ると忘れてしまうことも多い。正しい使い方を伝えるための取り組みを行っていく」。
「ファーストエクスペリエンスキット」9000円(編集部調べ)
SK-IIの「フェイシャル トリートメント エッセンス」を初めて使う人のための、ベーシック スキンケア・キット。スマホでQRコードを通じてLINEチャットボットにアクセスするだけで、AR(拡張現実)によるスキンケアガイドや、美容相談が受けられる。一部百貨店限定。
問い合わせ先 SK-II 012-002-1325