ポーラ・オルビスホールディングス(HD)の2018年12月期連結決算は、売上高が前期比1.7%増の2486億円、営業利益が同1.6%増の394億円、経常利益が同0.8%減の389億円、純利益が同69.1%減の83億円だった。
ビューティケア事業の売上高は同1.8%増の2312億円。ブランド別にみると、基幹ブランド「ポーラ(POLA)」は国内のみならず中国や香港、免税市場で伸長し、売上高は同4.3%増の1501億円、営業利益は同14.0%増の325億円だった。
オーストラリア発のナチュラルスキンケアブランド「ジュリーク(JURLIQUE)」は売上高が同18.7%減の103億円。中国市場や豪州市場での売り上げが苦戦し、当初計画と大きな隔たりがあることから、減損損失約113億円を計上した。10月にリブランディングを行った「オルビス(ORBIS)」は、ブランディングの変化により顧客数が減少したことで売上高が同3.8%減の510億円となったが、費用効率が改善し営業利益は同2.9%増の93億円で着地した。
育成ブランドの「THREE」はスキンケアに注力したことで国内外の人気が拡大し、売上高は同28.6%増の103億円、営業利益は同92.9%増の10億円で着地した。また、「THREE」を擁するグループ子会社のACROは、18年から高感度メイクアップブランドの「アンプリチュード(AMPLITUDE)」、プレミアムオーガニックスキンケア「イトリン(ITRIM)」、メイクアップメンズブランド「ファイブイズム バイ スリー(FIVEISM × THREE)」を新たに展開する。