フォーマルウエアを手掛ける東京ソワールの2018年12月期は、売上高が前期比3.5%減の161億円、営業利益が同17.0%減の1億4400万円となり、苦戦が続いている。商品別の売上高は、ブラックフォーマルが同3.4%減の99億円、カラーフォーマルが同3.7%減の32億円、アクセサリー類が同3.3%減の28億円で、いずれもマイナスとなった。
昨年9月に新しいライセンスブランド「アクアスキュータム(AQUASCUTUM)」をスタートし、フォーマルウエアをコンセプトとした直営店フォルムフォルマを4店舗オープンするなど戦略の拡大を図ったが、主力の百貨店売り場の不振などが響いた。
創業50周年の今期は、新宿マルイで試験的にスタートさせたレンタル事業の本格化、構成比率3%を目標とするeコマースの強化、ICT(情報通信技術)活用による業務の省力化など、村越眞二・東京ソワール社長は「売り上げを上積みできる要素はある」と巻き返しを期する。19年12月期の業績は売上高165億円(同2.3%増)、営業利益1億8000万円(同24.8%増)を予想している。