ザ・ウールマーク・カンパニー(THE WOOLMARK COMPANY)は16日、若手デザイナーの登竜門「2019 インターナショナル・ウールマーク・プライズ(IWP)」の受賞者を発表した。グランプリはイギリス代表の「エドワード クラッチリー(EDWARD CRUTCHLEY)」、ウイメンズ部門では米国代表でデザイナーデュオの「コロヴォス(COLOVOS)」が獲得した。クラッチリーはイノベーション・アワードも受賞した。グランプリは20万豪ドル(約1560万円)の賞金とともにコレクションをハーヴェイ・ニコルズ(Harvey Nichols)やレーン・クロフォード(Lane Crawford)、高島屋などで販売する権利を得た。イノベーション・アワードには10万豪ドル(780万円)が贈られた。ウイメンズ部門では日本の「ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)」がファイナリストに選ばれていた。
2019年のIWPはロンドン・ファッション・ウィーク期間中に発表され、米国やイギリス、日本、韓国、中国、スウェーデンなどから12組のデザイナーがファイナリストに選出されていた。審査員はアルベール・エルバス(Alber Elbaz)や「ビジネス・オブ・ファッション(BUSINESS of FASHION」の編集者のティム・ブランクス(Tim Blanks)らが務めた。
「エドワード クラッチリー」は、14年間「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」メンズのテキスタイルコンサルタントを務めたエドワード・クラッチリーが15年にスタート。審査員からも古今東西のテキスタイルとファッションのスタイルを自在に組み合わせた技術とセンスが高く評価された。
「コロヴォス」はスペイン生まれ、シアトル育ちのマイケル・コロヴォスと、ニュージーランド出身で米「ハーパース・バザー(Harper's BAZAAR)」でスタイリストと編集者を務めたニコルのデザイナーデュオによるブランド。2016年にスタートした。また、2人はかつて8年に渡って、再ローンチした「ヘルムート・ラング(HELMUT LANG)」のクリエイティブ・ディレクターも務めていた。