ヘインズブランズ ジャパンのスポーツアパレル「チャンピオン(CHAMPION)」は、eスポーツ用のウエアを2月28日に発売する。商品は全て日本企画で、国内の大手スポーツブランドとしては初のeスポーツ市場本格参入となる。
アイテムはトップス5型、パンツ5型、キャップ1型。商品開発には、2018年に同ブランドとオフィシャルチームウエアパートナー契約を結んだeスポーツのプロチーム「チーム グラフト(Team GRAPHT)」のプレーヤーも参加した。ゲームプレイヤーのニーズを研究し、スポーツウエアの製造で培った商品開発力を生かして快適にプレーできる機能にこだわった。
特に要望が多かったのは静電気の予防で、静電気軽減効果のある縫製糸を全アイテムに使用する。パンツにコントローラーの滑り止め用に「チャンピオン」のロゴをシリコンプリントしたり、長時間のプレーを見据えて吸汗速乾性や防臭機能を加えたりと、プレーに集中できるディテールを加えた。また海外遠征や長時間の移動が多いプロプレーヤーのストレスを軽減するため、トップスは立体構造にし、伸縮性に優れたストレッチ素材を使用して快適性にこだわるなど、プレー以外もサポートする。
20日には商品の発表会が行われ、「チーム グラフト」のMOV選手とGLLTY選手がウエアを着用して実際にゲームをプレーした。MOV選手は「とても動きやすく、安心して正確にプレーできる機能が備わっている。ファスナー付きポケットは、海外遠征のときにはパスポートを、大会会場ではスマートフォンを入れることができて便利だ」と感想を述べた。デザインが気に入っているというGLLTY選手は「スポーツウエアとして洗練されていてかっこいい。ブランドロゴはリフレクター仕様で、暗い会場でも視認性が高いので目立つし、デザインとしても効いている」と語った。
価格帯はトップス4900〜1万3800円、パンツ7900〜1万3800円、タイツ4900円、キャップ4600円。「チャンピオン」の直営店チャンピオン ブランドハウス シブヤ トウキョウ(CHAMPION BRANDHOUSE SHIBUYA TOKYO)や公式オンラインストアの他、ソフマップ AKIBA2号店 パソコン総合館や同なんば店、ツクモ デジタル・モバイル館、DEPO ツクモ札幌駅前店など電子機器の量販店でも販売する。
一部報道によると、現在eスポーツの世界の競技人口は1億人以上にのぼり、市場規模は18年で約1000億円といわれている。近年では米国発のスニーカーとアパレル「アンディフィーテッド(UNDEFEATED)」がニューヨークのプロeスポーツチームのジャージーを手掛けたり、家具量販店のイケア(IKEA)がeスポーツに特化した家具の製作を発表したりと、今後拡大する可能性がある市場として注目されている。