過去にはカニエ・ウェスト(Kaney West)ともコラボした「アー・ペー・セー(A.P.C.)」が、ラッパーのキッド・カディ(Kid Cudi)とのコラボコレクション「INTERACTION #1」を2月21日から販売している。
「INTERACTION」とは、ジャン・トゥイトゥ(Jean Touitou)=デザイナーの母親の口癖「(成功へのヒントは)誰かに味見してもらうことよ」から、“外部の人間に自分の仕事をどう思っているか聞く”に思い至ったプロジェクト。2019年春夏シーズンはさまざまな「INTERACTION」を用意しており、今回のキッド・カディとのコラボは第1弾にあたる。
アイテムは、「アー・ペー・セー」のカーディガンやデニムなどのアーカイブをベースとした9型を用意。アクセントカラーにレッドを採用し、“Dream on(ふざけんな)”の刺しゅう入りデニムやプリントTシャツ、トゥイトゥ=デザイナーが自らペイントしたサロペットなどがラインアップされている。
価格帯は1万3000〜28万円で、「アー・ペー・セー」公式オンラインストアのほか代官山オム店、名古屋店、大阪なんば店、福岡店で取り扱い中だ。
キッド・カディは1984年アメリカ・オハイオ州生まれ。若い頃からラップ活動を行い、2008年にリリースしたミックステープ「A Kid Named Cudi」の収録曲「Day 'N' Nite」がヒット。これを機にカニエの音楽レーベル「グッド・ミュージック(G.O.O.D. Music)」に所属し、翌年リリースしたデビューアルバム「Man on the Moon: The End of Day」が全米アルバムチャート初登場で4位に入るなど、一躍人気ラッパーの仲間入りを果たした。その後、うつ病もあり13年に「グッド・ミュージック」から離れ、一時カニエを批判する言動なども見られたが、現在は和解。昨年にはカニエとコラボアルバム「Kids See Ghost」をリリースした。またキッド・カディはファッション好きでも知られ、ラッパーとして売れる前は「ア ベイシング エイプ(R)(A BATHING APE(R))」のニューヨーク店で働いていた。ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)とも親交が深く、17年にはヴァージルがツアーグッズをデザインし、また「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」19年春夏メンズのランウエイモデルにキッド・カディを起用している。