村田晴信が手掛けるウィメンズブランド「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」が2月22日、2019-20年秋冬ミラノ・ファッション・ウイークの公式スケジュール上でデビューコレクションをプレゼンテーション形式で発表した。
村田は東京都出身。エスモードジャポン東京校を卒業後、PRエージェントのステディスタディでPRアシスタントを経て渡伊。マランゴーニ学院を卒業後、「ジョン リッチモンド(JOHN RICHMOND)」のデザイナーを経て、15年から「ジル・サンダー(JIL SANDER)」のウィメンズデザインチームに所属し、現クリエイティブ・ディレクターのルーシー(Lucie)とルーク・メイヤー(Luke Meier)夫妻のデビューコレクションを含む15年から18年春夏シーズンまでデザインに関わった。
「ハルノブムラタ」は上質な素材使いとシンプルでクリーンなシルエットが特徴だ。村田は作品について、「“姿勢”にフォーカスを当て、服を着たときの姿勢や感覚をデザインに表現した。上質な服をキメ過ぎずラフに着こなす女性がイメージだ」と説明した。素材は80%がイタリア製、20%が日本製で、縫製は80%が日本、20%がイタリアだという。自信作は、イタリアの職人が手縫いで仕上げた一枚仕立ての軽いコート。商品価格はコートが20万~24万円、ジャケットが10万円前後で、イタリア製のバッグや日本製のジュエリーも発表した。「私のバックグラウンドを生かして、イタリアと日本のモノ作りのいいとこ取りをした」と話す。今後については、「自分の服を世界に向けて発信する念願の機会を得たことはうれしいが、次シーズン以降のことは今コレクションの反応によって考えたい。できればミラノでの作品発表を継続したい」と語った。
なお、同コレクションの受注展示会を3月11~19日の期間、東京・南青山のON TOKYO SHOWROOMで行う。